前職:銀行員(総合職)
転職:大手自動車メーカー 経理部
大手都市銀行のリストラが報道されるなど、金融機関にも逆風が吹き始めました。そのような経済状況の中、銀行員のAさんは金融機関以外への転職を考えて来社されました。
コンサルタントから見た対策ポイント
■相談内容、悩みごと
一般的に、銀行員の総合職といえば高学歴でハイスペックなイメージで、転職も容易と考えてしまいがちです。しかし、銀行業務で積める経験としては営業経験が多く、大手メーカーの経理職が必要とする経験とのマッチングが難しく、一筋縄ではいきません。
自身のこれまでの経験・知識をどのようにマッチさせてアピールすべきか、その具体的な方法が分らずに悩まれていました。
■対策、アドバイス
Aさんは、銀行員として優れた営業成績を上げられていました。しかし、アピールポイントを分かりやすく伝えるために、あえて営業業務についてはアピールしないようにしました。その代わりに、経理職に必要な「経営分析力」をアピールしやすい融資業務に絞り込むようアドバイスしました。
■■内定決定のポイント■■
銀行員から大手メーカーの経理職への転職は、一見簡単に思えるかもしれませんが、行けそうで行けないのが現実ではないでしょうか。
これまでの実績や成果は、どれも大変な思いをして築き上げてきたものです。けれども、そのどれもがアピールに値すると考えてしまわず、「相手の聞きたいことは何か」を、常にイメージすることが大切だと改めて実感させられる事例でした。
「相手が求めていることを、いかに分かりやすく、明確に伝えることができるか」
せっかくのアピールポイントが曇ってしまわないように、気を付けたい大切なポイントです。